スタッフインタビュー
その中からともえ保育園に決められたポイントは
どこだったのでしょうか?
子ども主体の保育というところが一番のポイントでした。
実際に園見学の際、子どもたちの様子を見ていたのですがほんっと楽しそうで、心から笑っている姿がとても印象的で・・・。
他の園も素敵な園はたくさんありましたけど、子どもたちの伸び伸びとした姿に「ここで仕事したい」と思いました。
もう一つは就職部の先生から「小規模園の場合シフトとか大変だし休みも取りにくいけど、中規模・大規模園だと教職員の数も多いので最初に入社するのだったら中規模園、大規模園がいいよ」というアドバイスも大きかったと思います。
どういうところに子ども主体の保育というところを感じられますか?
子どものやりたいことや子どもの成長に合わせて、やりたいことをさりげなく準備して「これやりたい」という声を引き出していくんですけど、まさに子どもの主体性ありきなんですよね。
できることが増えている分、いやいやも増えてきてて、今2歳児のクラスを受け持っているんですけど、なかなか大変です。(笑)
やっぱり大変ですよね。高校生くらいの頃から保育士を目指されていたのでしょうか?
私は中学生の頃の職場体験が大きかったように思います。自分の母園に行って保育士の体験をした時になんとなく自分に合っていると感じて、高校も保育が学べる総合学科に進学しました。 大学進学も迷わず保育士の道一本で。
話は変わりますが、この仕事の難しいと感じられるところはどういうところでしょうか?
子どもの気持ちを受け止めてあげたいけど、言葉にできないから何を考えているのかわからなくて。
なんとか読み取ろうとはするんですけど、そこが一番難しいですね。
汲み取ろう、読み取ろうともがきながら、子どもの気持ちに寄り添いたいという思いはあるのですが。本人もどういう気持ちなのかわかってないでしょうからね。
でも自分が寄り添うことで子どもが笑顔になってくれたら、ちゃんと受け止められたのかなあって嬉しくなります。
逆にこの仕事やってて良かったと思えるところはどういうところでしょうか?
今の話にも繋がるんですけど、難しいと感じていたその先に子どもとの信頼関係が築けたり、子どもの成長を近くで感じることができる時はやっぱり最高に嬉しいものです。
察したり想像したり試行錯誤も多いですけど、子どもの笑顔は無敵ですね。(笑)
実際女性が多い職場だと思いますが、ギスギスしたりしないものなのでしょうか?(笑)
入社前とかは色々他の園の話とか耳にしていましたので、不安はあったのですがここは全然そんなことがなくて。
ベテランの先生が多くいらっしゃるので、ただただ頼りになる存在で、ギスギスとは無縁の職場だと思います。
先生同士のギスギスって子どもたちにも伝染すると思うんですよね。
それがここには全くないので、子どもたちの笑顔に繋がっていると思います。
ありがとうございました。
入社して今何年目でしょうか?
10年になりましたね。10年経ったとはいえ、まだまだ試行錯誤の連続ですけど。
10年目でもまだ試行錯誤ってされるんですね。
そうですね、まだまだです。同じ三歳児でも姿カタチが違うように全く違います。
去年も三歳児、今年も三歳児のクラスを担当していますけど、去年のやり方が今年は通用しないとかはしょっちゅうですし、毎年仕切り直しの連続です。
10年経って変わらないこの仕事のやり甲斐ってどんなところでしょうか?
入社当時から変わらない部分なのですが、子どもたちが今までできなかったことができるようになっていって、子どもたちの成長を見られるところはこの仕事の醍醐味だと思います。
とても近いところでそれを見られますし、それを子どもたちが面白い、楽しいって感じてくれるのは私にとっても嬉しいポイントですし励みになりますね。
いつくらいから保育士の道を志そうと思われたんですか?
実は私の母も保育士なんです。母を見ていて大変さもわかっていましたけど、それ以上にとても保育士という仕事に誇りを持ってやっているのが伝わってきてて。
それで進学の時に保育科の方に進学しました。
お母様も保育士でしたらHSさんが保育士になられたのは喜ばれたんじゃないですか?
どうですかね。あまり私には言わないので、それを嬉しいと感じているかどうかはわからないのですが。(笑)
私がまだ子どもの頃、母が勤めている園に連れて行ってもらったことがあって、そこで子どもたちに慕われている母を見ていたのも大きいかもしれませんね。
母もまだ現役で保育士をやってますけど、お互いの園の話は守秘義務もあって話さないので、母がどう感じたか今度訊いてみますね。
10年の保育士生活の中、今までで「もうやってられない!」ってなられたことってどういう時でしょうか?
それがあんまりないんですよね。辛いとかしんどいとか、どんな仕事をしていてもあることでしょうし。
何年か前に年長の担任をやった時にやることが多すぎて「こんなに大変なんだ」と思ったことはありましたけど、卒園式の時の子どもたちの姿を見て「やっぱり年長を持って良かった」と思いましたね。
この仕事は報われる仕事だと思うんです。しんどいこともあるけど、報われないことってありませんし。
なるほど、報われるって素敵ですね。ともえ保育園の自慢できるところってどんなところがあるでしょうか?
たくさんあるんですけど、私自身で言うと色んな経験をさせてもらえたというところは大きいですね。 乳児から幼児まで観れますし、リーダーをさせてもらったり様々なポジションも経験させてもらえます。 相談しやすい環境も自慢ですし、園長先生をはじめみなさんがとてもフレンドリーなところもここのいいところだと思います。
産休、育休も取りやすいみたいで、あ、私はまだですが(笑)、育休明けに戻られる先生も多いので、そういうところにうちの良さは現れていると思います。
福利厚生の部分ってどうなんでしょう?
有給もちゃんと取得できますし、それ以外にも体調によってお休みもいただけます。
お給料も聞いた話ですが(笑)、他の園と比べていいみたいですよ。
ありがとうございました。
入社して今何年目でしょうか?
27年くらいになりますね。短大を出て幼稚園にて2年勤務しました。 それからずっとこちらです。
2年で幼稚園を辞められたとのことですが、何かあったのでしょうか?
なんというかピリピリしてた職場環境で、おばあちゃん先生からの今で言うパワハラが酷くて。
当時同期は4人いたのですが二ヶ月ごとに標的になっていって、古い親でしたので「3年は頑張れ」と言い続けていたものの私が心身ともにボロボロになっていくのが見てられなくなってそれで・・・。
そんなご経験があった後にともえ保育園に入社されたわけですが、そちらと比べる・・・
比べるまでもなくて雲泥の差です。
一日は長いですが色んなことがゆったりとしてます。同じ子どもに携わる仕事でもこんなにも違うんだなあって当時感じていました。
入社当時の先輩の先生方からはとても優しく指導していただけましたし、職場環境でこんなにも自分の心持ちが違うものなのかって思っていました。
ただ当時はちょっと運営側に・・・色々とあって・・・。(笑)
その運営母体が今の社会福祉法人になってからはどんどん改善されていきましたね。もう全然違います。
どんな点が改善されたんでしょう?
もう全てと言っていいくらいです。(笑)
職場環境もですし、待遇もですし、先ほど食い気味に雲泥の差って言ってしまいましたが、凄いスピードで色んなことが改善されていきました。
なるほど、仕事もやりやすくなっていったことで、余計でも心の余裕が生まれてきたんでしょうね。
そうですね。年齢や経験はバラバラなのですが職員間の雰囲気がいいのもそういうところに拠る部分は大きいと思います。
それは子どもたちにも伝わりますし、先生同士の円滑なコミュニケーションはなくてはならないものだと思ってます。
先輩ママとして保護者の方にアドバイスされることもおありなのでしょうか?
アドバイスというよりも一緒に、という部分だと思います。
例えば離乳食一つとっても早い子どももいればちょっと遅く感じる子どももいます。
一律に離乳食スタートってするのではなく、それぞれの子どもの成長具合を見ながら「ぼちぼち始めてみましょうか」と一緒に始めていくイメージです。
それはとても心強いです。ご自身も子育てをご経験されたとのことでしたけど、経験されてからの保育スタイルに何か変化はありましたか?
変化という変化はなかったように思います。子どもは親の思い通りにはなりませんし、そういうものという意識は常に持っていましたし。
我が子に対しての方が厳しいということくらいでしょうか。(笑)
産休、育休を取った後復職しましたけど、子どもが熱を出したとかありますよね。
そういう時に「お互い様だからいいよいいよ」って言ってくださる環境だったので、自分自身とても安心して子育てできた記憶があります。
安心ってとても重要ですよね。
そうなんです。だから保護者の方にも安心感を私たちや園に対して感じていただきたくて、そこは意識してやってきてるつもりです。
その安心感は新米先生にもちゃんと向けられていますよね。(笑)
そうですね。私たちが控えているので安心して子どもと向き合ってあげてって思ってます。
入社したての先生にはフォロー体制も万全ですし、事故に繋がる失敗以外はそれも経験のうち。
私も若い頃は先輩先生のフォローのお陰で随分と救われましたので、それは後輩たちにも返してあげたいですね。
ありがとうございました。
どういう経緯で入社に至ったのでしょう?
元々は病院や高齢者施設で管理栄養士として仕事していました。
当時子どもがまだ小さくて、職場に迎えに来てくださいってよく電話がかかってきてたんです。前の職場はバスで3~40分かかるしすぐには戻れない状況だったんです。
そういうのもあって自宅の近くの仕事場を探していたタイミングで、大学の先生からご紹介いただいたのがきっかけです。
「保育園が管理栄養士を探している」と。
不勉強ですみません、管理栄養士って保育園に必要なのですか?
いえ、実は必要ないんです。病院や老健は必置なのですが保育園は調理員でいいんです。栄養士の免許も調理師の免許も必要ないんです。 ただ当時の理事長が食育に力を入れたいとのことで、管理栄養士の募集をされていたんです。 私が第一号で、それから二人管理栄養士が入社しましたので、今は三人体制でやっています。
調理員でいいところを管理栄養士が作っている給食。とても贅沢な気がしますが。
給食は美味しかったら子どもたちも食べるんです。苦手なものが入っていて、なおかつ味が不味かったら絶対に食べないんです。
だから目指すところは誰が食べても美味しい給食、ここに尽きます。
見た目も重要ですので、いかに美味しそうに見えるか。彩りや盛り付けも意識してますね。
保育士の先生も給食を食べられていますので、大人にも通用する誰が食べても美味しい給食。ここを日々追求してますね。
じゃあ今も食育には力を入れられているのでしょうか?
はい。咀嚼力を上げるためにはどういうことをするか。そしてそのやったことが数値という誤魔化しようのないカタチで見える化したかったんです。 母校の大学と共同研究という格好で数値化することに注力してます。 コロナ以前は唾液を採取してってやっていたのですが、コロナの影響で唾液が難しくなってきて咀嚼力向上は継続しつつ、今はお箸と姿勢というところにアプローチしています。
大学との共同研究とは本格的ですね。管理栄養士という立場で咀嚼力向上に役立つものなんですね。
入社当時の子どもたちは噛めない子どもがほんっと多くてビックリしましたが、献立も一新しましたし、週に一回噛むおやつというのを出すことで、ちゃんと噛めるようになったんです。
「舌の体操の歌」というものも作ったので、それによって口輪筋を鍛えて噛む力を強くする、唾液が出やすくなるという効果も目に見えて上がってきました。
それらを先ほどの唾液の採取で数値化されていたわけですね。(笑)
そうなんです。なんとなく咀嚼力が上がったではなく、誰の目にも明らかな数値でそれを実証するようにしてきました。
私たちの給食を食べ続けてくれた子どもたちは、確実に咀嚼力は上がってきていますし、他の保育園のお子さんと比べても全然違うと自負しています。0歳児から入園した場合は6年くらい給食を食べ続けてくれるわけですしね。管理栄養士がする食育活動というのも一つの売りでしょうか。(笑)
先ほどお箸と姿勢という話が出ましたけど、それも食育の一環なのでしょうか?
最近の子どもたち、姿勢が悪い子が多くて。それで体幹体操と歌を作ったんです。体感を鍛えることでお箸を持つ力を養える。
ただうちの園は子ども主体の保育というコンセプトを掲げているので、今はお箸を持ちたくないんだ!という子どもも認めないといけないんです。無理やりさせることはNGです。
では管理栄養士としてどうやってアプローチしようかと思い悩んだ結果、鉛筆を持つ指とお箸を持つ上の部分は同じということに気付いて塗り絵に行き着いたんです。
そんなところまで子ども主体の保育という意識が浸透されているとは驚きです。
テーマとして掲げている部分ですし、掲げるだけではなくて実践してこそのテーマです。 塗り絵は子どもたちみんな好きですので、遊びの中で楽しみながら指の力、手の力を付けていこうとしています。 今年の7月(2024年)からスタートしますので、乞うご期待です。(笑)
ありがとうございました。
入社3年目とのことですが、学生時代どういう就活を経てともえ保育園に入社を決意されたのでしょうか?
大学の就職部から言われていたのが「保育の方針も大切だけど通いやすさという視点も大切」という点。
確かにどんなにいい幼稚園や保育園であったとしても通勤に1時間もかかってしまうようだったら、通勤だけでヘトヘトになってしまいます。
それで自宅から通える園を抜き出し、そこから保育方針等に意識を向けた上で園見学にいくつか行かせてもらいました。